白内障+同時緑内障手術(iStent)

目に負担が少ない小さな傷口で対応できる白内障+同時緑内障手術

当院では、目に負担が少ない小さな傷口で対応できる日帰り白内障+同時緑内障手術(iStent)を行なっております。
極低侵襲緑内障手術(MIGS:小さな傷口から眼球に負担をかけずに行う緑内障手術の総称)に分類される手術方法です。
※手術執刀のみ別の医師が行うことはありません。当院での手術執刀および手術前後の診察は全て副院長(坂本英之)が行います。同一の医師が一貫して行うことで、患者様が安心して治療を受けられる体制を整えております。

iStent(眼内ドレーン)は下の写真にあるような非常に小さく繊細なチューブです。

iStentという小さなチューブを隅角という部位に挿入する緑内障手術です

隅角・線維柱帯(眼球の中の排水口にあたる組織)という部位にこのチューブを挿入します。チューブを通して房水(眼内の水)を効率よく排出させることにより、持続的な眼圧下降が期待できます。
緑内障についての病状や手術適応(手術をするかどうかの判断)についての詳細は、緑内障ページをご覧ください。

iStentという小さなチューブを隅角という部位に挿入する緑内障手術です
副院長は川口市でiStent手術を施行している唯一の医師です(2023年1月時点)

白内障+同時緑内障手術(iStent)手術までの流れ

  1. 手術ご希望確認

    診察時に白内障、緑内障の程度、隅角の状態、視力等について詳しく説明し、患者様の手術ご希望を伺います。安全な手術へ向けての第一歩として、白内障、緑内障の状態を正確に評価する目的で、瞳孔を開く(散瞳)ための点眼をし、30分以上経過してからの診察を行う必要があります。

    • 散瞳すると4〜5時間は見えにくくなるため、ご自身の運転での来院は避けてください。
    • 全身的にも安全に眼科手術が行えるよう、かかりつけの内科等がある方には、必要に応じてお手紙(診療情報提供書)での問い合わせをいたします。
  2. 同日または後日

    眼内レンズの度数を決定するための目の検査、角膜の状態を評価する検査、採血(血液検査)を行います。

  3. 2〜3週間後

    術前説明を行います。安心して手術をお受けいただけるよう、白内障+同時緑内障手術(iStent)の方法、一般的な手術リスク、患者様ごとの個別のリスク等について詳しく説明します。
    手術日程を決定します。

  4. 手術当日

    手術自体は短時間で終えられる場合がほとんどですが、安全な手術前準備・手術施行・手術後ケアなどに時間を要するため、来院してからお帰りになるまでは2-3時間程度かかります。


当院の手術室(クリーンルーム)について

眼科手術を行うにあたっての大切な要素として

  1. 手術自体を安全に丁寧に行うこと
  2. 清潔な環境で手術を行うこと(術中感染予防)

が挙げられます。
当院では①はもちろんのこと、②についても重要視しております。より清潔な環境で手術を行えるよう、眼科専用の手術棟を設けています。

手術室はクリーンルーム(空気中の微粒子が少ない部屋)です。当院の手術室は、国際統一規格であるISO規格(きれいな空気の程度を示す尺度)において、クラス7の環境を整えました。なおかつ、外部のクリーンではない空気が手術室内へ侵入することを防ぐために手術室内部を常に『陽圧』に管理しています。クリーンな環境で手術を行うことで、術中の感染リスクを極めて少なくすることができます。患者様にとっては人生でたった一度きりの白内障+同時緑内障手術(iStent)の機会です。安全な眼科手術をお受けいただけるよう、細部までこだわってご対応いたします。